ミッション・コンプリート!放クラの放クラ性

こんにちは、みなもです。

 

 

今回はシャニマスのイベントコミュ『ミッション・コンプリート!』についての雑多な感想です。ネタバレになるので自分で読みたい方は注意してください。

 

 

また、僕個人の異常空想を多分に含むため、その辺について「また異常者が異常文書いとるな」程度に適当に受け流せる温かな度量を持って読んでいただけると幸いです。

 

 

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放課後クライマックスガールズとお仕事

『ミッション・コンプリート』では、放クラに任されたとあるテレビ企画の一部始終が描かれました。

まず準備として、放クラのアイドル像について触れたいと思います。

シャニマスアイドル(ユニット)としての在り方とアイドル個人の個性の二点の違いもしくは一致を丁寧に描くゲームです。両者に隔たりがある例としてはストレイが最も分かりやすいと思います。アンティーは衣装や楽曲ではカッコいいイメージを展開する一方でバラエティ番組で各人の個性を売りにしたりとかなり発展的な段階にあります*1

アイドル像と各人の個性が整合している側としてはイルミネ放クラが挙げられると思います。イルミネは常日頃から三角形の動的な調和をこれでもかと主張しており、その完全性がそのままユニットの輝きに直結しているとシャニPもよく言っている気がします*2。そして放クラについてはここまでの僕の主観では最もありのままの姿でアイドルをしているユニットだと思っています。基本的に自分に嘘がつけない面々が集まっているのも事実ですが、中でもセンターとしてユニットを牽引するのがあの果穂ですから、ファンは彼女たちの全力を信じられるんじゃないかと考えています。

つまるところ、ステージやテレビ、ラジオなど仕事の場での放クラのアイドル像は、良い意味で日常と大差ないわけです。今回も取引先はそんな放クラの裏表のない溌剌さを見込んでイメージ担当に抜擢したという話に繋がります。

前置きが長くなりましたが、今回は誰かに何かが起こるというような話ではなく五人での仕事の様子という話(=日常と大差ない)っぽかったので、序盤の段階では僕はそこまで大変なことにはならんだろうなとサポSSRを読むくらいのラフさで読み進めていました。

 

オープニング『放クラ、現着です!』

特になし。チョコがヒロインぶってたり凛世の茶目っ気が出てたりいつも通り可愛いです。

 

第1話『ドッキリがかくれんぼ』

放クラに対してはドッキリが隠されているという話。放クラに対するシャニPの信頼度高すぎてビビります。恐らくGRAD以降の話なんだろうなとぼんやり考えたり。

 

第2話『VS ミッション』

果穂がセンターである理由がここに詰まっています......。この最強が。

 

第3話『SH☆☆T!!!!!』

サブタイはチョコと夏葉の銃撃戦。

チョコが自己犠牲的に退場しますが、あれだけ元気なのに四六時中何かしら食べてる代償として放クラの中では動けない方とかいう一貫した設定が好きすぎる。今回は何も食べて無さすぎて不安になるくらいでした。

 

ストーリーとしては、途中休憩において進行にトラブルがあったことが伝えられますがドッキリは依然伏せられたまま話が進みます。

 

第4話『誰かの祈りまで』

「誰かの祈りまで 叶うようにフルパワー」

                                   ♪ 五ツ座流星群

 

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GR@DATE WING 04

その歌詞回収はヤバくないか???

この歌詞の部分のメロディは夢咲きAfter schoolとビーチブレイバーのサビ入りのフレーズを踏襲していたことで昨年僕が大騒ぎしていたのですが、まさにそこがサブタイに引用されて流石にデカい声が出ました。

さらに言えば、『フルパワー』の方もイベントsSSRである【code:SH☆☆TING star!】のコミュタイトルとして回収されています。

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4話で表出した果穂(そして放クラ)の思想はまさにこの『誰かの祈りまで 叶うようにフルパワー』だったのですが、それは休日ですら変わらないモットーだよと言っているわけです。博愛精神と全力投球、まさしく純粋なヒーローに求められる資質と言えるでしょう。

 

第5話『繋ぐために落ちる』

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果穂ち゛ゃ゛ん゛がお゛姉ち゛ゃ゛ん゛に゛な゛っ゛て゛ま゛す゛!!!!

 

そして間髪入れずじゅりんぜが果穂を守り一転して妹に戻ると。寮組の二人もいつも通りツーカーで素晴らしかったです。

 

第6話『行ってください/待っているから』

果穂も一時離脱し夏葉だけで目的地に辿り着きますが、そこでの判断は最年長者らしく大局が見えている名采配でした。

夏葉の考える『最高のエンディング』は五人が互いを信じてたからこそ成しえた王道展開だったと思います。

 

 

エンディング『あはは で テッテレー』

ドッキリの種明かし。

嫌な顔一つせず心底安心した様子の放クラにシャニPもご満悦。閉幕となります。

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放クラの放クラ性

さて、やはり仕事の中でも放クラはおよそ日常と変わらない姿であり、それぞれの個性で難局を乗り越えたり流石に無理だろみたいな状況でも全身全霊で立ち向かったりとこれまで通りの放クラのイメージをなぞるような内容ではありました。

ですが、読み終わってみると『ミッション・コンプリート!』は断じて放クラの異様なタフネスや強烈な個性をテレビカメラに映しただけの代物ではないのではないかという感情がふつふつと湧き上がっていました。表向きにはめでたしめでたし、『あはは で テッテレー』と円満なエンディングを迎えていましたが、果たしてこれはそんな単純なハッピーエンドだったのだろうかと怪人の脳内は渦巻き始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【警告 : 以下、大妄言・大暴論注意】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、有栖川夏葉の引退式リハーサルではないのか?

 

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放クラの持つ放クラ性の最たるところに刹那主義があります。

12歳から20歳までが同居するこのユニットは時間経過に対し非常に敏感であり、今のまま輝ける瞬間が短いからこそ『クライマックスガールズ』なのではないか。その中で年齢的に最初に放クラと別れることになるのは他でもない夏葉なのではないか。クライマックスが終わりを告げるとき、その未来の断片を現在から垣間見たのが今回の『見送り』なのではないか。

深刻な話題ですが、これがフィクションでなければ避けては通れない道です。いや、これはフィクションなんですけれども、それはそれとして放クラの未来を考える上では不可避の事象です。『ミッション・コンプリート』はそれを意識していたのではないかということを主張します。ゲームクリアのため先に進む夏葉を見送る描写は、時間的に【先】に行かざるを得ない夏葉を見送ることに重ねていたような気がしてならないのです。

 

 

その視点から会話を眺めていると、チョコと果穂が夏葉と別れる際にそれぞれ再会を誓っているのが非常に印象的です。これは6話において果穂の「全 員 集 合 ! ですっ!」に掛かる約束になっていますが、夏葉が目指した最高のエンディングがこの形をしているのだとしたら、きっと彼女の別れは寂しいものではなく「また会いましょう!」とでも高らかに叫ぶことができるような晴れ晴れしいものなんじゃないかと思います。それが放クラらしい。

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次に、離脱の順序について。

チョコが最初に別れることになり、それに対し夏葉は損な役回りをさせてしまったと謝ります。妄言全開で申し訳ないのですが、これは夏葉が別れ話をまずチョコを通して放クラに告げようとしたみたいな話に聞こえました。性格的に直接みんなに伝えそうだし流石にこれはおかしいかなとも思いますが、チョコが気を遣って先手で上手くやろうとするとかなら筋が通らないこともない程度。多分通ってないですけど。

ただ、最後に別れるのが果穂なのは、やっぱり最後まで諦めたくなかったのが果穂ということで合点がいきます。果穂と別れという概念は、それだけでもう泣けてくるのですが、夏葉との別れを中々受け入れられない果穂というのはだいぶ壮絶ですね。目に大粒の涙を溜め込みながら、けれど一滴もこぼさないようにしつつ「ヒーローは、絶対に約束を破らないんです!」と再会の誓いを叫ぶ果穂を見てしまったら、たとえ果穂が泣かないようにと必死に振舞っていても他四人とシャニPが大号泣しそう。

 

話を戻します。夏葉もまたエンディングの在り方としては全員揃うことを掲げています。これはさよならじゃなくまたねというお約束であろうことは先述の通りで、どこまでも五人でいられたらという願いも感じます。一緒にいたいみたいなことを言い始めるとよりみちサンセットも押し寄せてきて大変なんですけども。

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あの時計ズレてるんだよって(Sunset) 明日までずっと歩こうか(Hoo)

 

未来の話なんてものをしてしまいましたが、シャニマスはざっくりとした時系列はあっても1年単位とかで時間を進めることは(今のところ)しなさそうな雰囲気なのでこういう妄想は妄想の域を出ないでしょうね。霧子の受験とかで着実に時間経過は観測されているのでもしかしたら何かヤバいことが起きるかもしれないと僅かながら期待してます。

 

言語化の限界が見えてきたのでこの辺にしておきます。

 

今日のアプデでLanding Point実装ですね。もしかしたらまた何か投稿するかもしれないです。

 

この散らかった文章を最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました!

*1:彼女たちのアイドルとリアルの境界については『ストーリー・ストーリー』が特に緻密に描き上げています。アンティーカは仕事描写多いので他にも上げたらキリがないのですが。

*2:『Catch the shiny tail』のセンター論とか。